2012年3月23日金曜日

5年生 体育館装飾

5年生は、6年生が気持ちよく卒業できるように、図工の時間を使って、装飾物をつくってきました。ひとつは、大きな透明のシートに、20色のマスキングテープで描いた「光の壁画」です。後ろの空や景色も絵の一部になるので、これから桜が咲くと、どんなふうに見えるのか楽しみです。

光が透き通る「透過性」を生かしてつくりました



  さて、以前にもここで紹介した陶芸のプランターとランプシェードですが、無事に完成し、卒業式に飾られました。ランプシェードは、6年生が最後に通る階段の両脇に並べられました。
 中には、LEDライトを入れ、きらきらした陶器に反射して、とてもきれいでした。
 
全部で34個のランプシェードが階段を飾りました。


光を灯すときれいですね

プランターはステージの両脇にリーガベゴニアの花を植えて飾られました

青と白を混ぜたプランター。花の色にもぴったりですね。



プランターが顔になっているので、花が髪型みたいですね。
おもしろい発想です。
 灰色の泥のような釉薬が、1250度で焼くと、こんなきれいな色になるんですね。
 6年生になったら、もっと様々な色の釉薬に挑戦したいですね。
 どんな色になるのか、焼き終わるまでわからない、わくわくどきどきを楽しみながら。

 急激な乾燥などで、ひび割れて2組はほぼ全員がつくりなおしをするなど、一時はどうなるかと思いましたが、結局、全員大成功だったのは、何よりよかったです。

 ランプシェードとプランターは、4月6日の入学式でも飾る予定です。

2012年3月16日金曜日

6年生 最後の図工は未来へつづく

この日、6年生は小学校最後の図工を向かえました。
「思い出を閉じ込めよう」というテーマでつくってきた写真立てを完成させます。
 写真が消えてしまうというアクシデントもあり、取り直しに走るチームもいました。
せっかく撮影した思い出の一枚が、こちらの管理不足で消えてしまって、申し訳ないことをしました。
 三脚を使い、タイマーで集合写真を撮るチームは、学校の校章と一緒に写ろうと、職員室前のベランダにならんで撮影していました。思い出の写真を撮っているわけですが、きっとこうして撮影した体験が、いい思い出になるのじゃないかと思います。
何度も撮り直していました


完成したみんなの写真立てを、授業後の図工室に並べました。

写真立てを立てる台を工夫。ツリーハウスをイメージしました。

飼育委員会の思い出を閉じ込めました

よく見つけてきたね。水引をつけてめでたい!

色の境目にマッチ棒を並べて、丁寧に色を塗りました。

3色でシンプルに仕上げていますね

フレームを回転寿しに見立てています!
不思議な立体感! 雪の写真がきれいです。
写真立ての仕上げを終えると、いよいよ最後の作品に取りかかります。
 未来に向けて作品を送るのです。

 「拝啓、自分」
 「今は元気です。今は元気ですか?」
 「あなたは、わたしですか? わたしは、あなたです。」

 未来の自分へ、今の自分が書く手紙の内容をちょっとのぞくと、時空をまたいだ不思議なコミュニケーションになっていました。

 自分がつくった作品を、未来の自分が見たら、どんなふうに思うんだろう。そんな疑問からイメージをふくらませて手紙をつくります。
 

授業後に「タイムカプセルポスト」へ投函

いろいろなかたちのユニークなハガキや手紙ができたようです。

自分の名前の頭文字Yのかたち

開くとポップアップ(飛び出す)過去からのラブレター?

忘れた頃にやってくる

韓国の国旗のハガキ

6年生だった頃の自分と比べられるチェックボックス!
おもしろい発想ですね。

切手が偽物? 本物もちゃんと貼ってあるようです

こんな手紙が届いただけでわくわくしそうですね

今の自分の手の大きさ。小さくなるのかな?


タイムカプセルポスト
ここにいれたら、手紙は未来へ・・・
また会う日まで、お楽しみ。

「思い出を閉じ込めよう」という写真立てづくりも、この「未来への手紙」も、作品が完成するのは、今ではなく未来です。
 写真立てに閉じ込められたものが作品の一部だからです。「思い出」というのは、ただの記憶とは違うものです。時間が過ぎて記憶が熟して、ふと思い出す時、それは思い出になるのです。年齢を重ねて、成長して、さまざまな変化があって、そこではじめて作品は完成するのだと思います。
 また、「未来への手紙」は、届いて受け取って、はじめて作品づくりが終わります。
 そのとき、この子たちがどんな思いで作品を見て、何を感じるのか、それが一番大切なような気がします。

 中学校の美術は、小学校の図工とちょっと違います。ひょっとすると(いや、きっと)、美術の時間に、難しさや不自由さを感じることがあるかもしれません。しかし、何かにとらわれず、感じるままに、自分を表現しつづけてほしいと思います。

2012年3月13日火曜日

6年生を送る会を飾りました

6年生を送る会にむけて2〜5年生は、体育館装飾をしました。

2・3年生のつくったさくらの花が入り口を飾っています

4年生がつくったステンドグラス。青空がぴったり合います。


光が差し込むともっときれい


この装飾は、1年生を向かえる会まで1ヶ月飾られます。

2012年3月9日金曜日

4年生 「絵の中に迷い込んで」

4年生は、ゴッホやモネ、クレー、葛飾北斎などの名画の世界に迷い込みました。今日、作品が完成しました。

画集のページを散歩して「さて、どの絵の世界に入ろうかな」と考えています

小さな自分(写真を切り抜いたもの)を持って画集を眺めています
どの絵の世界に入ろうかな



絵を決めたら、絵の中の世界のイメージを広げていきます



ゴッホ作『黄色い家』の世界を散歩してレポーターになります


モネの『睡蓮』の前に立つと・・・

こんな景色が見えました

  絵の世界に迷い込んで見えた景色や、感じたことを絵に表し、気付いたことを吹き出しに書きました。絵や言葉を考えるためには、選んだ絵をじっくり見なくてはなりません。
 まず、どの絵の世界に入るか「選ぶ」ために、考えなくてはなりません。
 そして、自分のその絵の世界に入り込んだら、自分には何が見えるのか、何を感じるのか、それをじっくり考えます。「絵を見ている自分」という目線(俯瞰的な目線)ではなく、「絵の中にいる自分が感じる」という目線(感覚的な目線)での絵画鑑賞です。
 このような「絵を感じる」経験を通して、これから絵を鑑賞するときに、その絵の中に入って何かを感じたり考えて、楽しく鑑賞できるようになってほしいと思います。

2012年3月8日木曜日

5年生 「花と光のおくりもの~はじめての陶芸~」

5年生は、3学期にねん土でプランターとランプシェードをつくりました。
卒業する6年生と入学してくる新1年生を気持ちよく送り、迎えられるように、
心を込めた贈り物です。
贈り物といって作品をプレゼントするわけではありません。プランターに花を植えたり、ランプシェードにライトを入れて、あたたかい空間をプレゼントするのです。

今回は、形のできたねん土(800度で素焼きしたものです)に「釉薬(ゆうやく)」をかけます。


「触りたくない」という子もいましたが、釉薬は灰や石や水など、自然の素材だけでできているので、身体にわるいものではありません。

この薬をかけて、もう一度焼きます(1250度)。すると、魔法のように色がかわるのです。

5年生のつくったランプシェード
全体につくようにつけ方を工夫します

色は白と青から選びます。ミックスにするとどうなるんだろう

「下半分を青色にしたい」と塗り方を工夫しました。
焼いたらどんな色になるんだろう?

  陶芸は、形をつくるだけでなく、釉薬をかけて焼くところが一番おもしろいと私は考えています。図工の先生は、その部分を自分でやってしまう場合が多いと聞いたことがあります。私は、それではもったいないと思っています。「自分でも陶器がつくれるんだ」ということを知ってもらいたいのです。
さて、焼き上がりが楽しみです。焼くまでどうなるかわからないのが、「焼き物」の一番おもしろいところです。