2015年9月24日木曜日

6年生 水のキセキをとらえよ!

海、河、滝、波・・・
どれも水が姿を変えて現れたものです。
 
水は、身近であり見慣れていながら、
さまざまな姿に変形する不思議な存在。
今日の6年生は、水の造形遊びに挑戦しました。

テーマは、「水のキセキ」。
どんな方法でもOK。
自分なりに工夫して、
自分なりの水のキセキを写真で撮ります。

キセキには、二つの意味があります。
普通ではない不思議なことという意味の奇跡と、
ものごとの通ってきた跡である軌跡です。

今日は、その二つの意味のキセキを、起こして捉えてみよう。

それは日常の景色の中に埋れているかもしれない。

普段はできないことにチャレンジすることで、
起こせるかもしれない。

思い思いにチャレンジしてみました。

みんなが奇跡の瞬間を見ようとしました。

偶然空いていた穴からもれた水。

思わぬ偶然からキセキは見つかります。

水は形がない。
形を与えるために、ガラスを用いるアイデア。

重力? 遠心力?
どうやら目には見えない力が
水のキセキをつくるみたい。

一歩間違えると自分が水びたしになるかもしれない。
そんなリスクをとってでも、
キセキを起こそうするチャレンジャーたち。

全身を使って水を宙に投げ出す。
たった0.1秒にも満たないかもしれない
時間の流れが、水の流れに写し出されます。

宙に浮く雫は、球体だった。

時間を止めると水しぶきは、雲みたいだ。

光を当てることで見えてくる水の姿もあります。

日常の何気ない光景に

水のキセキがある。

いろいろな表情をみせる水の美しさ。

水と時間の彫刻。

肉眼ではとらえることのできない
水の動きを、写真でなら残すことができます。

もう二度と表れることのない水の形。
そこに、美しさや面白さ、不思議さを見出す
感性を働かせていました。

図工は、色と形の教科だと言われます。
ところが、水自体には、色も形もありません。
色も形もないから、光が映りこみ、
奇跡的な、一瞬の色と形が表れ、そして消えていきます。
 
日常の当たり前と思っているものごとの中に、
まだまだ知らない世界がたくさん眠っている。
そんなことを造形遊びを通して感じる2時間でした。
 

2015年9月18日金曜日

1年生 1本の筆で 世界が生まれる

前回、自分で絵の具をつくった1年生。
あらためて、見慣れたチューブ入り絵の具に出会います。
好きな絵の具を3つ選ぶところからはじまりました。

今日は「筆」と出会います。
絵を描く道具には、いろいろなものがあるけれど、
今日は筆を使って、紙の上を散歩します。

ドッスンドッスン
筆の足跡が紙の上に並びます。

色を変えて、
小さな足跡を
トコトコ!

もっともっと小さい足跡を
テクテク!

同じ筆でこんなに大きさが変えられるんだ!

1本の筆だけで、
たくさんの大きさ・太さを表せるんだ!

さあ、みんなの足跡見てみよう。
どれか気になるものはあるかな?

これが気になる!
こんなに大きい足跡どうやって描いたのかな??

さあ、散歩するにはちょっと紙が小さかったね。
次は、もっともっと大きな紙の上を
のびのび散歩してみよう。
どこまでも足跡がつづく!

友達の足跡と色を変えてみようかな。

不思議!
一本の筆なのに、色が混ざっている!

色や大きさを変えて、
足跡がどんどん増えていく。

どこかで、だれかと出会うかな?

大きな足跡は、恐竜の足跡!

重ねてみたら、どうかな・・・?

足跡が集まると、色を塗ったみたい!

紙に筆で絵の具が移る。
それだけのシンプルな行為の中に、
混ざる、重なる、広がる、いろいろな出会いが待っている。

薄い、濃い、大きい、小さい・・・
手を動かして、身体で感じることができる。

ただの丸に見えるけど、これは生き物の足跡で、
写真には写らないその生物たちが、
図工室をあっちにこっちに、行ったり来たりしている。

目には見えない世界があって、
絵の具や筆や紙が、
それを少しだけ見えるようにしてくれる。

想像力は、無限の自由なのだ。

あっという間に紙の上に足跡がたくさん!

さあ、みんなできたよ! できたよ!

わっしょ! わっしょい!

ゴジラの足跡、ここにあり。

ドッッシーーーン!!!

見ることは、想像すること。
見ることは、考えること。

一緒に見ることは、話すこと。

これを学校で一番目立つところに飾ろう!
どこがいいかな?

「てんじょう!」「たいいくかん!!」
「きょうしつにかざりたい!」
「そとがいいよ! みんなにみてもらいたい!」
そんなことを話しながら、1年生は図工室を後にしました。